ふくらはぎを構成する主な筋肉は、腓腹筋とヒラメ筋で、両方を合わせて下腿三頭筋といいます。下腿三頭筋のさらに奥には、足や足指の運動のための筋肉が走っています。それらの筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで血管を圧迫して心臓に戻ろうとする静脈の血を押し上げていきます。筋肉ポンプといわれるこの仕組みは血液の循環にはとても大切なものです。
ふくらはぎがむくむ原因の一つとしてあげられるのが、同じ姿勢でいることです。ふくらはぎの筋肉の働きが低下することで、筋肉の収縮によるポンプ作用が働かず血液やリンパ液が滞ってしまいます。同じ姿勢以外でも、運動不足からの筋力低下によるポンプ機能の低下、冷え性の方は血行不良で血液の循環がうまくいかないことなどもむくみの原因になるようです。一方、突然のむくみや一週間以上むくみが消えないような場合は、内臓など他の原因の可能性もありますから注意が必要です。
下腿三頭筋は、瞬発力に優れるものの持久力に乏しい腓腹筋(速筋)と、持久力に優れて姿勢保持にも機能するヒラメ筋(遅筋)から形成されています。腓腹筋はトレーニングによって発達しやすい反面、衰えたり萎縮するのも速い筋肉です。マラソンランナーの足が細いのは速筋ではなく遅筋が発達しているからといわれ、足の太さに関しては速筋である腓腹筋の方が大きく関わっているようです。
当院のふくらはぎケアは、適度な筋肉強化により血流やリンパの流れの改善を目指してむくみの解消を目指します。筋肉強化には、下腿三頭筋への負荷を最小限にすること、速筋である腓腹筋と遅筋であるヒラメ筋に対してそれぞれの特性に合ったアプローチをすることで、むくみ解消とスッキリした足を目指します。
なんとなくいつもむくんで足が重だるい。運動不足の方や、立ち仕事や長時間同じ姿勢でいらっしゃる方などむくみを気にされてる方は多いと思います。当院では、むくみ解消をメインに来られる方もいらしゃいます。足のむくみを取りたい、お顔を含めて全身のむくみを改善させたいなど様々です。その方のお悩みに合わせて施術を組み合わせてまいります。
寒い季節にブーツで来られる方には、おかえりにすぐに実感していただけることも多いです。短期的にも改善は見られますが、筋肉へのアプローチで血流が良くなっていくことから継続されているうちに効果の持続力も増しているようです。もちろん、水分摂取や塩分もむくみに影響を与えます。運動と共に日常生活の中でも意識していただきたいと思います。
簡単な質問項目がある予診表に記入していただきます。
予診表をもとに、現在の症状のほか日常生活や
体質などを伺います。
運動障害や痛み、しびれなどがある場合は、姿勢観察や筋力検査など理学的検査を行います。
症状に合わせて、最適な施術を心がけます。
鍼は使い捨て(ディスポーザブル)なので
安心、安全です。
施術終了後に施術に関するご説明と生活におけるアドバイスを必要に応じて行います。